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ソウル支店の清水です。日本出張はまだまだ続いております。
最近だらだらとブログが長くなり、肝心の本業はおろそかなのではないか、と心配する方もいらっしゃるかもしれません。そんなイメージを払拭するため今回も、出版事情をレポートする「ビジネスの鬼編」、締め切りそっちのけではりきってまいりたいと思います。 さてわたくし、弊誌『スッカラ』をさせていただく前にも、ある地方都市の出版社で、各種雑誌の編集製作をしてまいりました。なかでも一番長い期間かかわっていたのが家をつくりましょう、的な雑誌で、マイホームに縁のない独身男が、月に3軒ほどのペースでお宅訪問を繰り広げ、「いやーこの吹き抜け感、たまんないっすよー」なんて、某渡辺篤史の建もの探訪的な行為をリアルに行なっていました。 たかが家、と最初のころは思っていましたが、これがなかなか奥深い。家事をしながら家族と対話できるオープンキッチンがいい!と言う人もいれば、匂いも漏れないし料理に集中できる個室型のクローズキッチンがいい!と言う人もいます。木造軸組工法最強説を唱える工務店もいれば、2×4パネル工法最強説を唱えるメーカーもいます。バリアフリーは人を老化させると言って段差だらけの危険な家をつくった人もいます。いい家を追求するというのは極端な話、天丼とカツ丼の優位性を探るようなもので、探そうと思えばどちらにも良さはあるわけです。 正直、褒めどころといえば「安い」ということ以外にない普通の家もありました。何これシックハウス?という家もありました。そのような場合でも褒めどころを探して褒め倒すのが、お宅訪問のプロフェッショナルというもの。「いやーその若さで家を建てるなんてすごいですねー」とか、「いやー新築の匂いはドキドキしますねー」とか、探せば何か魅力があります。物事のいい面だけを見る、これは私のポジティブスピリット(あるいはいい加減さ)を育ててくれたようにも思えます。 また、プロとしてかかせないのが作業の効率化です。最初はしどろもどろにぎこちない言葉を探すばかりでしたが、実戦を繰り返すごとに、ここにはこの表現でオールオーケー、みたいなセオリーが確立され、スピード感が増していきました。吹き抜けは「開放感あふれ」、床の間は「伝統美が宿り」、梁は「ダイナミックな」、キッチンは「奥様自慢の」、その他はだいたい「施主のこだわりがつまった」とでも言っておけば、美しく切り抜けられるんじゃないかと思います。 さて、今回はそうしたお宅訪問のノウハウを踏まえ、私の韓国の住まい——家賃月23万ウォン(=約2.9万円)、風呂トイレキッチン共同、与えられるのは3畳間だけの、主に受験生が使う賃貸物件・コシウォン——を紹介したいと思います。 (玄関。狭い。上がりかまちの手前にもうひとつ部屋があるなど、恐ろしく省スペース。ま、ここはいつものあれで) おもてなしの心を伝える玄関。 (廊下。部屋が密集しており、見れば見るほどきゅうくつな感じ。壁が薄く、隣の部屋の目覚ましで目が覚めるのにはほとほと参りました) 家族の息づかいが伝わる、ハートウォーミングな住まいです。 (部屋の中。写真では分かりづらいけど、この3畳の敷地の右半分がベッドで、ベッドの足もとにかぶさるように机と収納が。せつなくなってきました) 趣味を満喫、ご主人の隠れ家的なスペース。 (あ、わくわくしてきました) 奥様自慢のキッチン (脊髄反射で言ってます) (玄関にはいつも、建築現場で働く人を募集するチラシがはってある。いずれにせよ) 施主のこだわりが詰まった職業案内。 (ゴミは分別しなくてもいいから階段に捨てといてくれ、と管理人に言われる。自由すぎる) 踊り場は、家族みんなが自由に使えるフリースペース。 (外に出る。ビルの名前、「貴公子ビルディング」て!) まさに貴公子のような、ワンランク上のエグゼクティブな住まいでした。 追記…コシウォンは、狭さとお風呂共同という部分さえ我慢できれば、白米キムチ等がただで食べられるし光熱費もかからないし、生活費を安く抑えたい人にはおすすめですよ。
by sukkara_tokyo
| 2007-06-05 09:43
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