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韓国の様々な文化を紹介する月刊誌「スッカラ」の東京編集部ブログです。取材秘話や編集部の裏話など、スッカラのもう一つの魅力をお楽しみにいただければ幸いです。
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新村スケッチブック ソウルの学生街から
ヨロブンアニョハセヨ!tyunaです。
スッカラの9月号の特集は「プサン」。そのリサーチのためにガイドブックを調べていると、プサンの名物のひとつに「古本通り」があるそうです。
まだ私は行ったことがないのですが、神田の神保町のような感じなのかもしれませんね。
もともとは第二次大戦終戦後に日本人が残していった本を売り払ったのがはじまりで、その後、朝鮮戦争などで米軍が放出した英語の雑誌や書籍を販売したりして有名になったようです。

私が住んでいたソウルの新村には古本屋があまりなかったため、ふとした路地に古本屋を見つけたときは嬉しくてその本棚を飽かずに眺めていたものです。韓国語の小説を読むのは苦手でしたが、ときおり留学生たちが残していった日本の書籍などがあり、日本では絶版になってしまったレアな文庫本が眠っていたりと、意外な掘り出し物に出会ったりもしました。

そんなソウルの古本屋で出会ったのがこの「新村スケッチブック ソウルの学生街から」(日高 由仁:著 新宿書房)。

韓流ブームもなく、軍事政権の暗い影が落ちる80年代の韓国で、言葉や文化の壁にぶつかりつつも明るくたくましくソウルで学生生活を送った女性の留学記です。
おそらく新村に住んでいた留学生が日本へ帰国する前に売り払ったもののようですが、私自身は韓国滞在時も、日本へ戻ってきてからも何度も読み返しています。
個性豊かに描かれる韓国のひとびとや、市場でひしめく野菜たちの鮮やかな描写も魅力ですが、何よりも必死で生きる著者自身の姿がすがすがしく、心地良い読後感をもたらしてくれるのです。20年以上前の本なのですが、今読んでも決して遜色のない、隠れた名著です。ぜひ一度手にとって見ることをおすすめします。
by sukkara_tokyo | 2008-05-30 21:25 | tyuna
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